DEEP BLUE SPECIAL EDITION

Bluesman2005-05-31

DVD「ディープ・ブルー」を観た。
正直スゴかった、「感動した!」なんて言葉も安っぽい、言葉では表現出来ない。
台詞(ナレーション)は必要最低限、ベルリンフィルの音楽が映像を盛り上げる。
鳥肌は立つわ、涙腺が潤むわ、画面見ながらニヤニヤするわで、忙しい90分間。
海って宇宙ほどに謎が深いものなのだと知る。
被写体もさることながら、撮影しているスタッフの努力と忍耐にも興味を持つ。
で、特典映像ディスクを見るわけだが、スペシャルエディションを買って良かった。
本編90分に対して特典映像が3時間以上ですよ。
これは絶対に、本編とセットで観るべき。本編だけだと欲求不満になるはず。こんな生々しい映像をどうやって撮ったんだろう、と思うはずなので…
だからこのDVDを買うなら通常版ではなく特別編を買うべき。

一つだけ不満が…
ナレーションの最後の一言は要らない。
この映画を観れば、言われなくても分かるさ。
この作品が視聴者の心に残すであろう強力なメッセージにもっと自信を持って欲しい。

自然を破壊したり環境を汚染したりする者たちを矯正するために必要なのは、罰則ではなくモチベーションなのだよ。この映画の映像を見れば、たとえば海岸にごみを捨てたことのある人から原油を流出させたタンカーの船長までもが自責の念に駆られるであろう。

こういう映像は、平気で海岸や路上や観光地にゴミや吸殻を捨てるような、自己中心的な人間にこそ見て欲しい。人の手によってまだ汚されていない世界を守るべきなのは、この世界で最高の知能を誇る人間なのだ。そんな当たり前な心がけが世界に広がってくれればと願う。