WBC準決勝 - 向こう側の報道


昨日の準決勝、日本が最後に勝ってくれたのは凄く嬉しい。と同時に、韓国野球のレベルの高さも凄いと思った。しかし、向こうの気持ちになってみたら、予選で無敗しているのに、2回勝った相手に1回負けただけで決勝を逃してしまったのは面白くないよな。ちょっとかわいそうな気もした。


で、朝鮮日報中央日報を見てみると…

朝鮮日報
WBCコラム】世にも珍しい試合方式で消えた優勝

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/19/20060319000046.html


 アメリカが主導した今回のWBC。世にも珍しい試合方式のせいで韓国は最大の犠牲者となった。韓国は1次リーグ(アジアラウンド)で日本に3−2で勝った。ベスト8に入った2次リーグでもう一度戦って2−1で勝利した。韓国の2次リーグ成績は3勝。1組の1位として準決勝に進出。一方、日本は1勝2敗で脱落が予想されたが、2次リーグ最終日に米国がメキシコに敗れる波乱があり最小失点の原則によって漁利の利で準決勝に上がった。


 奇跡は三度はやって来なかった。2次リーグ以後2勝2敗の日本が決勝でキューバと試合をすることになった。欲をかいた米国はベスト4にも上がれずに恥をかき、大会最大の波乱を巻き起こして興行を引っ張った韓国は悔しいことに帰り仕度をする羽目になった。WBCの制度的な矛盾が韓国野球100年史の快挙の足を引っ張ったことになる。それでも幸いなことは、韓国野球の隠れた底力は今や全世界から認められたのだ。

中央日報
<WBC>4勝3敗の日本と5勝2敗のキューバが決勝進出 …「異変の大会」

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=73818&servcode=600§code=620


第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は結局、‘異変の大会’だった。


7試合で5勝2敗のキューバよりも成績の低いチームが日本だ。 日本は第1ラウンドA組で韓国に次ぐ2位(2勝1敗)、第2ラウンドでは韓国と米国に敗れたが、同率の米国・メキシコよりも3チーム間の失点が少なかったことで、準決勝に進出する幸運をつかんだ。 そして同カード3試合目で韓国を破り、4勝3敗という成績で決勝に進出した


 韓国の選手達の健闘を称えたい気持ちは変わらないが、こういう思考には心底がっかりさせられる。


 もともと日本を敵視する思考が植えつけられているので、たかがスポーツの試合を国対国の戦争だと錯覚する。純粋なスポーツマンシップに兵役免除なんてアメをチラつかせる。おかげでそのアメ欲しさにドーピングする選手も現れる。フェンス際で捕球しようとするイチローを妨害する観客、ホームランを打たれた腹いせに、バッターの足を狙う投手、勝った後のマウンドに国旗を立てる過度の愛国心… そして、最後に負けたら大会のルールにケチをつけ、自分達は被害者だと…


 予選と本戦の区別もつけずに、ただ何勝したかにこだわる。日本に勝った2試合は、いずれも1点差の接戦だったことを評価できない。メジャー選手全員集めたドリームチームに対し、相手はメジャー組2人だけの最強とは言えないチームだったと言うことを認めない。そして、あの大誤審で日本が1勝を逃していることを棚に上げる。


 何と言うか…、「大人気ない」の一言。子供っぽいぜ…